ちゃおとゲームの歴史

ちゃおの創刊は1977年9月3日である。ターゲットとする読者は小学校低学年から中学生だが、近年は小学校中学年以下に読者が偏っている。ちゃおの他には「りぼん」「なかよし」が三大少女漫画誌である。1997年にゲームでも有名な男児向けだった「ポケットモンスター」を登場させ、ちゃおの人気が一気に上がった。また「ミルモでポン!」がアニメ化され三大小中学生向け少女漫画誌のトップとなった。「ミルモ」はちゃお以外にも小学館の幼児向け雑誌でも看板的な存在となったが、ゲーム等の購買は幼児中心であった。その後、ちゃおとタイアップした「たまごっち(元は携帯型ゲーム)」や「オシャレ魔女ラブandベリー」が人気を博し、ちゃおはメディアミックス雑誌として定着した。なかでも通称「ちゃおたま」と呼ばれるちゃおとたまごっちが融合した携帯型ゲーム機は、当初抽選による入手方法しかなく、オークション等で高値で取引されていた。また「きらりん☆レボリューション」がアニメ化され大ヒットし、ちゃお連載中のたまごっち、オシャレ魔女ラブandベリー、きらりん☆レボリューションのカードゲーム方式のアーケードゲームが流行。当時は今のように携帯ゲームが主流ではなく、ゲームセンターの中や玩具店、コンビニなどに設置されており、カードをケース(ちゃお専用のキャラクターの付いたものが殆ど)に詰めて持っていって、そこで順番に並んでゲームを行うというものであった。また、ちゃおの付録には、特別仕様のカードが付いており、相乗効果で売り上げが進んだ。

ゲーム形態の変化の時代

2004年12月に任天堂から発売されたニンテンドーDSという携帯型ゲーム機が発売され、ゲームボーイアドバンスと互換性もあることから人気を博した。それまで男児向けか大人向けであったゲーム機が一転、女児向けソフトを発売し始めたのだ。ちゃおの代表とも言える「オシャレ魔女ラブandベリー」のソフトが発売された。このゲームにはアーケード版のまほうカードをそのまま利用できるようソフトにカードリーダーが付属している。またちゃおとのコラボレーションモデルの「オシャレ魔女ラブandベリー〜DSコレクション〜スペシャルパック」なるものも数量限定で登場し、サウンドトラックや特別仕様の外観、オリジナルカードが付随するなど、さすがちゃおと任天堂の競演と言えよう。ちゃおで連載中の「きらりん☆レボリューション」のソフトも4種類目の発売が決まっている。また、ちゃおブランドのゲームソフトは現在2種類ある。『ちゃおまんがスクール』はまんが家にあこがれる女の子。DSの機能でもあるお絵かきツール使い、ゲーム内のちゃお編集部へ投稿。まんが家デビューができる育成シミュレーションゲームである。一方『ちゃおドリームタッチ!ハッピーあにばーさりー』はちゃおで連載中の人気コミック9種類のなかから、おなじみの動物や妖精など20キャラクターが登場する。キャラクターとどんどんふれあって仲良くなり、ちゃおキャラの持っている「お宝」を集めていくというアドベンチャーゲームである。ちゃおブランドに限っていえばこの2点だが、上記のようにそれぞれのタイトルで色々なゲームが出されている。

ゲーム以外のちゃお

近年は、掲載作品単独のみならず、「ちゃお」をブランドとして、玩具・文具・アクセサリー・ゲームソフトなどを展開している。上記で説明したDSソフトのゲームなどもその一部と言えよう。また、インターネット上のサイト「ちゃおランド」ではミニゲームや占いなどが出来る。更に様々な情報が子どもでもわかりやすく配置されている。2002年〜2005年には「メゾピアノ」ブランドで知られる子供向けアパレルメーカーの代表的な企業であるナルミヤ・インターナショナルと「シンデレラコレクション」で連携をしていたが、同作品の連載終了以降は連携も行われていない。そして2005年12月「ちゃおスタイル」というトータルコーディネートブランドを立ち上げた。これは文房具などの小物に留まらず、アパレル製品などにもグッズの幅を広げたものである。2006年8月からは全国のサティのうち14ヵ所とビブレに小規模な販売コーナーが設置され、その後も順次増加している。更に倖田來未がプロデュースした「倖田クマ」なるキャラクターとのコラボレーションも行われている。店舗のない地域でもグッズは公式ホームページから通信販売で購入可能だ。またゲームに近いもので、ミルフィーカードという透明のケースに背景カード、キャラクターやボトムス、トップス、シューズ、アクセサリーを選んでセル画のように重ねてオリジナルのコーディネートができるものも「きらりん☆レボリューション」から「きらりん☆ミルフィーカード」として販売されている。ちゃお=おしゃれというイメージなのかもしれない。

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